うちの子供は、お祭りの屋台で売っているたこ焼きが好きです。私の育った町の春と秋のお祭りに子供を連れてよく行きました。お祭りに出ている屋台を見ながら、子供は「おもちゃよりもたこ焼きがいい」と言いました。ソースのニオイに道行く人たちも、たこ焼きを見ています。子供にたこ焼きを買うと、今度は、食べると言います。座る場所がないので、私の実家に子供と買ったばかりのたこ焼きを持って行くのです。「じいちゃん、たこ焼き持ってきた」と元気に子供が、じいちゃんに言ったのです。
そこで、子供に言うの忘れていたけど、たこ焼き持ってきたってことは、お土産なのよと思った私でした。
じいちゃんは、たこ焼きを受け取りテーブルに置いて、私と話をしていると、子供が「早く食べようよ。たこ焼き」と大声を出してます。じいちゃんは、笑いながら、たこ焼きをつまみます。そのうち、姉もたこ焼きのニオイに誘われたのか、2階からおりてきて、たこ焼きをつまみます。子供は、全部自分の物だと思ってるのですが、子供が「たこ焼き持ってきた」と言ったので、じいちゃんも姉もたこ焼きを全部食べていいと思って、パクパクと食べています。子供は、他の人に食べられて半べそです。
「ぼくのたこ焼き」と言いだした時には、もう残り3個ほどになっていました。じいちゃんが、子供に「お土産じゃなかったのか」と聞くと、子供が「うん、ぼくが食べるの」と泣きだしました。じいちゃんにとって、初めての男の子でしたから、泣いても孫は、可愛いのでしょう。じいちゃんは、お小遣いを子供に渡し「ママに、たこ焼き買ってもらえよ」と言いました。子供は、すぐ笑顔になり「うん、じいちゃん好き」と言うと、じいちゃんは、笑っていました。帰りに、また、お祭りの屋台に立ち寄り、たこ焼きを買うと、子供が「じいちゃんのたこ焼きだ」と言いました。